十貫瀬の七つ墓

怪談劇 「十貫瀬の七つ墓」(じっくぁんじぬななちばーかー)
場所:国立劇場おきなわ大劇場
公演日:2015/08/15(土)・16(日)
開演時間:14:00
沖縄芝居の中でも数少ない怪談劇を取り上げ、沖縄芝居の魅力をご堪能頂きます。昭和52年に沖映本館で制作された怪談劇「十貫瀬の七つ墓」は、大がかりな作品であることから、上演機会が少なく、今回は約36年ぶりの上演となります。初演から主役の真鍋を当たり役としてきた瀬名波孝子氏を演出に迎え、若手を中心とした配役でお届けします。「子育て幽霊」・「飴買い幽霊」などとして各地に伝わる怪談にも共通する、死してなお、墓の中で子を育てる母性愛を描いた悲しい伝説物語です。どうぞお楽しみください。


【あらすじ】
首里城中大内原に勤める奥女中の山里真鍋と御書院若衆の宜保松金は、人もうらやむ相思相愛の仲で人目を忍んで逢瀬を重ねていた。
一方、密かに美しい真鍋への恋心を抱いていた松金の友人、高平虎寿と安里は二人の仲を引き裂こうと城中へ密告。大内原での男女の逢い引きは重罪であったことから、松金は一生流刑となり島へ流され、二人の恋は終わりを遂げた。
その後、極悪非道な高平虎寿は真鍋を手に入れるため、真鍋の父と安里を殺害し、ついに真鍋を妻にすることができたが、生まれてくる子が松金の子だと知ると、嫉妬のあまり真鍋を殺害し、お腹の子も殺そうとした。
我が子を思う一念で怨霊となった真鍋は、我が子を救い父の敵を討つのであった。
ところかわって、十貫瀬の七つ墓近くの店に、顔色が悪く悲しげな表情をした若い女性が、夜な夜な菓子を買いに来るようになった。店主から菓子を受け取ると、その女性はスーッと消えてしまうのであった・・・。
作/城佐武郎 演出/瀬名波孝子

【配役】
宜保松金/東江裕吉
山里真鍋/伊良波さゆき
山里親雲上/当銘由亮
高平虎寿/嘉陽田朝裕
安里/天願雄一
下男 大主/高宮城実人

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