出演を予定していた6月30日の琉球歌劇保存会30周年記念公演について、琉球歌劇保存会との契約上の問題により私は出演をキャンセルいたしました。
舞台を楽しみにご来場いただいた皆様、公演にご協力いただいた皆様、稽古をつけていただいた指導者の皆様、代役を勤めていただいたであろう役者さんやその他の共演者の皆様、お手伝いのスタッフの皆様、その他の関係者の方々に深くお詫び申し上げます。
きっかけとなったのは、公演の広報と活動記録のためと称した、稽古場での稽古風景の無断動画撮影と、その動画のYouTubeへの公開です。
現在その動画は削除されていますが https://www.youtube.com/channel/UCrHn-yTCXzBWGmAwFRFDdZQ
こちらに2週間公開されていたようです。
ちなみに保存会のアカウントではなく、個人のアカウントのようです。
撮影して公開した管理者に対して電話、メール、LINEメッセージ、LINE電話で削除するよう申し入れをしましたが、歌劇保存会の公演の広報のため、記録のためである、と削除はしてもらえませんでした。
このままでは、本番の舞台でも無断で撮影され、またそれがどのように扱われるかも分からず、今後も様々な権利侵害を受ける恐れがあるため、出演のキャンセルを申し入れました。
本番当日の開演直前の時点で動画は削除されたようです。しかしこれは広報としての役割を終えたとのことで、私の申し入れにより公開を止めたものではなかったとのことです。
無断撮影や無断公開が権利侵害になるとの認識から削除したのではないということです。
削除により過去の動画による権利侵害は無くなりました。
「削除したから出演すべき」とも言われましたが認識の相違で、無断撮影の感覚が無いままでは、本番での撮影もされかねません。
開演までの時間もありません。
意図的にギリギリに削除したのではないかと思うほどです。
そもそもが無断撮影されたものなので動画サイトからの削除だけではなく、本来はスマホなりPCのハードディスクから削除してもらわなければならないものです。
その辺りは今後も対応を考えていきたいと思います。
国立劇場おきなわの主催公演などでは、写真や映像撮影の承諾書のようなものを交わしたりします。本番の舞台を撮影して、記録としての保存や広報用として使われるのだと思います。承諾書は交わさなくとも口頭で言われたり、たとえ聞いていなくても毎回のことなので、出演するということはそういうことだと認識しています。
しかしそうしたものは歌劇保存会の公演ではこれまでも、今回もありませんでした。
たかが稽古映像と思われるかも知れませんが、撮られることを意識しない状態で撮られたこと、ネットに公開されたこと、削除の依頼をしても削除に応じてくれなかったこと、私には納得できませんでした。