ヤマトゥで国語の先生をされているという方とウチナーグチについてやり取りをしました。
とても勉強になることが多かったのでこちらに掲載します。
※「シタイ!」と「シタイヒャー!」という言葉の関係から
ウネ、アリ、ウリ、クリ、シタイ、と言う言葉がまずあって、それを強調する(時には品がないとも言われるが)ためにヒャーを付けて、ウネヒャー、アリヒャー、ウリヒャー、クニヒャー、シタイヒャーとなるのではないかと。
高圧洗浄機はケルヒャーとか…
ウネ>それ、ほれ、のように動作につける
アリ>それ、のような動作につける。話し手と聞き手から離れた場所を指す「これ、それ、あれ」の「あれ」の意味も。
ウリ>それ、あれ、のような動作に。「これ、それ、あれ」の「それ」の意味も。
クリ>上のような動作には付けない。「これ、それ、あれ」の「これ」。
話し手の近くにいる目下の者に「こいつ」という意味でも使う。時には話し手自身にも。
親しみを込めたりバカにしたような言い方「こやつ」のような感じで「ヒャー」をつけることもあり、その時には「クリ+ヒャー」、「kuri+hya:」でrがnに変わり、「kunihya:」、「クニヒャー」となる。
シタイ>意味は「あっぱれ」「でかした」「ブラボー!」。「ヒャー」をつける意味も上と同じ。
なので、目上の人にシタイヒャーはちょっと失礼になる。単にシタイ!またはシタイサイ!とか。
※先生によるとこれらは「指示語」ということらしいです。
(こういう用語がわからないから説明が下手なんだよなあ…)
で、語尾が「ヒャー」だとくだけた感じ、「サイ」だと賛辞の意味が加わるという風にまとめてもらいました。
おっしゃる通りです。
賛辞のサイは「ハイサイ」のサイなので女性なら「タイ」。
ただし今回の例の場合「シタイ!」と女性が言うイメージがないというか…
なので「シタイタイ」という例は出しませんでした。
(ホントはこの男性語、女性語という区別も現代では崩壊しつつある…)
なので現代では「必ずこう言え!」とは言いません。芝居の中でとかなら別ですが。
それと「ハイサイ」という挨拶は完全にくだけているのではなく「サイ」の部分にある程度の敬意が込められている、ということでした。おっしゃる通りだと思います。