ウチナーグチ、しまうとぅばの普及運動的なことが盛んに行われているようです。
小学校に副読本を作って配る、なんてこともあるようですが、読み物系は前から大反対してます。
表記がでたらめなものが多く、読み物で目から入るより、音声として耳から入る方が絶対に正しく伝わると思うからです。
ラジオなんかはそういう意味では音、音声だけが頼りなのでラジオ番組の中でウチナーグチを使うことは重要だと思っています。
媒体として、紙を使う新聞などは「じゃあやるな!」というわけにも行きません。
やるとしたら文字、表記というのは”命”じゃ無いかと思います。
そんな中で見つけた記事。
同じコザの先輩でもある方のインタビューが載っていました。
この中で「ハワイどぅ」という言葉がありました。見出しにも大きく出ています。
記事の内容などは読んでいただきたいと居ますが、この「ハワイどぅ」の言葉の意味が分かりませんでした。
いろんな方にご協力いただいて行き着いたのが「どぅ」ではなく「どー」はたは「どお」「どう」じゃないか?ということでした。
「どぅ」と書いて「どー/どお/どう」とストレートに読める方も居るようです。
しかし「どぅ」は「どぅ」としての伸ばさない音があります。
有名な「命どぅ宝」などに出てくる「どぅ」です。
記事を書いた人が「どー」という音を表現したくてこの「どぅ」という表記をしたのではないかと思われます。
(もしそうでなければまた意味不明…)
「命どぅ宝」の「どぅ」は「○○こそ」「○○ぞ」とかの強調の意味があります。音は伸ばしません。言葉の間に入るので、「どぅ」の後にも何か言葉が続くのが普通です。
「命どぅ宝」命こそ宝、という意味ですね。
「どー/どお/どう」は「○○だよ」「○○よ」の意味です。後ろに言葉はつきません。
「かなさんどー」「まーさんどー」「あちさんどー」とかですね。
「かなさんどー」好きだよ、愛しているよ、愛おしく思っているよ、みたいな。
「まーさんどー」美味しいよー。「あちさんどー」暑いよー、熱いよー、ですね。
このブログでもひっちーひっちー言ってますが、伸ばす表記を小さい母音で書くのは止めましょう。誤読の元です。
私的なメールだとか、女子高生の作文じゃないんだから…という感じもします。
もちろん個人的なメールなんかの文章は自由でいいと思います。でも台本だとかこういう記事なんかは正しく音を伝える意味があると思うので表記には気をつけた方がいいです。
ウチナーグチの表記については沖縄語普及協議会の規定が鉄板だと思います。
天下の新聞社がこんな表記してるようじゃ、なんだかなあ…
というゴーグチでした。