ひとり三役の宜湾親方

ちまたで話題の蓬莱と被ってしまった4月の琉球講談の会@ゆかるひ、とりあえず無事公演終了です。
今回はおなじみの「宜湾親方」と新作の「さらばウチナーグチ」の二本立て。
おなじみの宜湾親方ではありますが、今回は独演ということで、うたさんしんも自分でやりました。
そもそも、この講談をやるきっかけとして、一人でしゃべって歌ってやってみたら?と、野村流の先生に音源を頂いたところから始まったもので、ひとつの区切りにとしてやってみようと思いました。
しかし、感情を入れた語りのテンションから、すぐ独唱に入るというのもなかなか大変なものだなと。
やはりうたさんしんは語りと別でやったほうがいいなと。
語りも歌も、両方中途半端な感じになってしまったかなという気もします。
またやるかどうかは分かりませんが、さんしん独唱はもう少し勉強した方がいいなとは思いました。
ひとり三役というのは、オリジナルの音源では、
口演 平良良勝
さんしん 幸地亀千代
箏 幸地ナヘ
という配役。
これを今回は、語りとうたさんしん、そして語りのBGMで流れるさんしんでの下千鳥と、箏での瀧落しも自分で弾いて録音したものを使いました。
なので三役、ということです。
さらばウチナーグチは、現状のしまくとぅば普及の動きに対しての不満とか矛盾の指摘とかを講談に仕立てたものです。
アンケートを見ても、それなりに共感を得られたのではないかと思います。
それにしても、もう少しマトモな普及活動出来んものかと思います。特に行政に対しては。
ゆかるひでは今後もひとり講談シリーズを続けるつもりです。
次回は6/17土曜日を予定しています。多分同じく3時からになると思います。
よろしくお願いします!

 

琉球講談の会@ゆかるひ

琉球講談の会@ゆかるひ
2017年4月8日(土)
午後3:00 開演
BOOK CAFE&HALLゆかるひ
那覇市久茂地3丁目4-10
久茂地YAKAビル3F
phone 098-860-3270
入場料 1,500円
琉球講談
宜湾親方
作/平良良勝
創作講談
さらばウチナーグチ
作/当銘由亮
口演・歌三絃:当銘由亮

琉球講談
宜湾親方
琉球処分を巡り混乱の琉球王国。親中国派・支那党の亀川親方と親日本派・大和党の宜湾親方の対立。
その陰で翻弄される若者たちの悲劇を描いた物語。
干瀬節、子持節、散山節、述懐節といった琉球古典音楽の名曲を織り込んだ琉球講談の傑作。
伝統的ウチナーグチ(芝居言葉)の魅力を存分にお楽しみください。

創作講談
さらばウチナーグチ
沖縄県では「しまくとぅば」の奨励を目的に「しまくとぅばの日」を制定した。
10年を経た今、さまざまな取り組みが行われているが、「しまくとぅば普及運動」はこのままでいいのか?
間違いや誤解によるイフーな言葉が広がっていってはいないか?
地域、世代、職業に差はなく普及しているのか?
そもそも「しまくとぅば」を普及することに意味があるのか?県民にその意識は有るのか?
「しまくとぅば普及運動」んでー、さんしぇーマシあらんがやー?
多くの問題を抱えつつ突っ走る「しまくとぅば普及運動」をナナメにぶった切る衝撃作。

録音作業

真夜中どぅやしが
ひとり講談のBGM用に箏で瀧落しの録音
何十回弾いたかな?とりあえず妥協できるくらいにはしといた
左手の、ベケン!っていうノイズはコピペで消したりとか、ちょっとしたテケニックは使った
ご近所迷惑も気にしつつ、夜中にふと起きて「あれ?テレビの朝の放送始まったかな?」と勘違いすることはないかな?とか
まあこんな下手くそな瀧落しで騙される人は居ないはずなーとか思ってみたり
そんな怪しいワタクシの箏曲と、微妙な古典二揚ぎ独唱四曲、さらにはいつもの語り、これらを聞きたい方は4/8の琉球講談の会へめんそーれー!