18日、県立博物館・美術館で行われた「しまくとぅばの復権、再活性化におけるメディアの役割」というシンポジウムに行ってきました。
新報、タイムス、ROK、RBC、NHKと沖縄のメディアの皆さんがパネリストとして勢ぞろい、進行は琉大の狩俣先生です。
それぞれ紙面、番組を通してのしまくとぅばへの取り組み、また個人的なしまくとぅばへの考察などのお話がありました。
やはり話題になるのは普及のためのテキスト作りと表記法の問題。
島ごとというのはもちろん字、部落ごとにも違うと言われるしまくとぅば。統一したテキストが作れないということです。県で統一するというのはまず無理ですがなんとかならないもんですかねえ。
それと関連して表記法。これも色々な表記法がバラバラに存在していて統一されていません。
面白かったのがNHKさんのお話。NHKの規定として字幕スーパーを出す場合に「ヮ」、小さい「ワ」という表記を認めていないそうで、ニュースなどで「シークヮーサー」としたいところを「シークワーサー」としかできなくて、よく視聴者から指摘を受けるとのことです。
実は私個人としてもこの小さい「ヮ」は使わないようにしています。小さい「ァ」で代用できるからです。表記の統一という意味で、アイウエオ、ヤユヨだけを小さい文字では使うようにしています。小さい「ヮ」を使うのは「クヮ」「グヮ」ぐらいのもので、いずれもく、ぐ の後に付きます。いずれも口をすぼめて発音するので一緒に「ワ」を発音しようとも「ア」を発音しようとも同じ音になります。
沖縄では伝統的に小さい「ヮ」が使われてきたらしく表記はバラバラなのが現状です。あるのかどうか分かりませんが、文科省の国語、あるいは日本語の規定に小さい「ヮ」があるのかどうか。確か学校では習いませんでした。なので代用が効いて発音も同じになる小さい「ァ」がよろしいのではないかと思います。
それにしても出席していたNHKのアナウンサーの方、ヤマトゥンチュだけどウチナーグチ上手だった。最初の自己紹介の挨拶もシークァーサーの発音も完璧、見事でした。