んじれー旅

んじれーたび
直訳すると 出れば旅。
意味としては、一歩外へ出たら旅と同じ。油断することなく、道を歩くのも気をつけよう。みたいな感じ。
昔の人のありがたい教えです。
この言葉をプリントしたTシャツをあるお店で見つけました。ところが、
んじれーたび ではなく
うんじれーたび とありました。
一瞬見た時になんだろ?と思いましたが、恐らくんじれーたびと言いたかったんだと思います。
なぜ無駄な「う」を付けるのか。
「んじれー」の「ん」は専門的にグロッタルストップと言う口蓋破裂音で、普通の「ん」と区別するために記号的に小さい「ぅ」をつけて「ぅんじれー」とするウチナーグチの表記法もあります。
(ウチナーグチの表記法はいろいろあり、そのうちの一つ)
しかしあくまで発音記号で、実際には「う」の音は発音しません。
これがまた、デザイン的なものでしょうが最初の「う」がデッカく書かれていてやたら目立ちます。
よい子の皆さんは最初の「う」は無視して「んじれー」と読みましょう。その方がより本物っぽくなります。

ティーサージ

NHKの芸能花舞台という番組で琉球舞踊が紹介されてました。
アナウンサーが進行して国立劇場おきなわのお偉いさんが解説していましたが、その中で気になった言葉。
花風の小道具の紹介で字幕に「手巾」と出て、ふりがなで「てぃさじ」(てぃーさーじと伸ばさないで)と出てました。
確かに花風で使うティーサージは赤い「花染手巾(はなずみてぃさじ)」なのですが…。
(しかしこれも本来、はなずみてぃーさーじと言っていたのが変化して、はなずみてぃさじになったのかも)
ティーサージを単体で言う時はてぃーさーじと伸ばすのが普通なのではなかろうか。
ラジオ沖縄の人気番組にもティーサージパラダイスというのが有りますしね。
しかしまた、解説の中の言葉としては「てぃさーじ」と、「てぃ」は伸ばさないで「さー」だけ伸ばしているように聞こえた。この「てぃさーじ」という言い方がいかにも日本語の共通語的で、さらに言えば抑揚も前に書いた「普天間」と同じ中高式のアクセント。
ああ気になる…。
番組では花風以外にも川平節や貫花なんかもやってました。そっちの方はわが師匠、徳原清文が地謡。
そのまた字幕が
徳原清 文
吉田康 子
みたいな感じ。
ワープロ覚えたての人が作った町内会のお知らせ文章じゃないんだから。NHKさん、しっかりしろ!
責任者出てこい!
って、知ってる人だったりしてね[[EE:DE6F0]]

アクセント

いろがみではなくしんぶん
テレビやラジオのニュースって基本的に日本語(共通語)ですよね。
日本語の正しいアクセントで原稿を読んでると思います。
沖縄の地名って沖縄にしかないと思うんですね。なるべく沖縄の人のアクセントに近い読み方をしてほしいと思うのですが。
よく出てくるのが基地の移設の問題で登場する「普天間(ふてんま)」という地名。
※アクセントの高低を文字で表現するのは難しいので先に言葉の説明します
平板式
高低のないアクセント
例 しんぶん(新聞)
中高式
二拍目、三拍目が高い
例 いろがみ(色紙)
沖縄の人の「ふてんま」は平板式に近いと思います。これが中央のマスコミは中高式なんですね。聞いてて違和感を感じます。地元マスコミは平板式のようでした。(これまではそうだったと思います)さすがに考えてるなあと感心してたのですが…。
なんと今日NHK沖縄のニュースで中高式ふてんま登場!
民放もそうなのかな?中央に合わせたとか?これは沖縄の地名だから沖縄式でいいのに…。
それでは皆さんご唱和下さい
いろがみではなくしんぶん
(この抑揚をキープして)
ふてんまではなくふてんま
ありがとうございました

ウチナー芝居体験講座

9月18日はしまくとぅばの日。
沖縄県文化振興課の主催で毎年この時期にウチナー芝居体験講座が開かれます。
せんえつながら講師を務めさせていただくことになりました。
さて、何をやろうかなあとアレコレ考えないといけないねだが、家にいるとイマイチ集中しないので、ムヌカンゲーするときは外にトゥルバりに行くのが一番!
というわけで某所にてトゥルバって来ました

時刻は4時頃だったけど虹が出てた。
子供コースと一般コースと二つ考えないといけないのだが、昔の台本を引っ張り出したりしてとりあえず頭の中では完成。
台本起こして、衣装や小道具も考えんといかんなあ…。
明日の打ち合わせはちょっと遠くへ。寝坊しないでシャキッと行って参ります。

ウチナーグチとしまくとぅば

ウチナーグチとしまくとぅばという言い方についてちょっと解説します。
カタカナかひらがなかの違いではありません。
ウチナーグチ(沖縄口)はというと、主に沖縄本島とその周辺離島で話されている言葉の事をいいます。
宮古、石垣などは除かれる訳ですね。
それに対して、しまくとぅば(島言葉)というのはその土地土地、それは例えば島のくくりでもあり、村、字単位のくくりでもある訳です。
ウチナーグチというのはほぼ一つの言葉ですが(ほぼ、ですよ 細かくは色々あります)、しまくとぅばという時にはそれこそ、島の数、村の数、字の数だけそれぞれのしまくとぅばがあると言う事になります。
沖縄県議会で9月18日を「しまくとぅばの日」と決めました。9(く)1(とう、とぅ)8(ば)ですね。
ウチナーグチの日とすると、宮古八重山は除かれるので、しまくとぅばという事にしたのだと思います。
それぞれ地元の言葉を大事にし、継承していこうということです。
ちなみに細かく言うと「しまくとぅば」という言い方も沖縄本島の言い方だと思います。
宮古や八重山だと「ミャークフツ」とか「スマフツ」みたいな言い方かも知れません。(※ミャークフツ スマフツ は自信ありません)
先のしまくとぅばのシンポジウムによると、沖縄(琉球)には約800もの村があって、言葉もその数だけあるらしいです。とてもすべての言葉を記録、保存していくのは無理じゃないかという事でした。確かに行政や大学などの研究機関だけでは不可能です。救いなのは、数は限られますが、それを個人や村単位で調査、発表、出版している方がいるという事です。
今のところは、それぞれの土地の言葉(しまくとぅば)は地元の人達の力で伝承してもらうしかないのが現状のようです。

しまくとぅばぬ未来 シンポジウム

6月28日 日曜日 沖縄市のかりゆし園で行われたシンポジウムに参加してきました。
「しまくとぅばぬ未来」というテーマで、琉大や沖国大の先生方の講演のあと、討論も行われました。

先生方のお話は、さすがに色々と勉強になるものでした。
終わりの方で、客席からの質問に答えるというコーナーがあったのですが、これがかなりエキサイトして時間もかなりオーバーしてしまいました。
皆さんウチナーグチ、或はしまくとぅばに関してこだわりを持っていらっしゃる強者で、時間の関係で司会者に止められる場面もしましば・・・。もう少し時間の余裕があるといいなと思いました。

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ウチナーグチという言語

ブログをスタートさせて使い方もよくわからないままに進めていますが
そんな中、昨日は「カテゴリ作成」という機能を使って「ウチナーグチ」というカテゴリを作りました。
その時に、新しく作るカテゴリをどういったジャンルに登録するか、みたいな設定がありまして
いろいろ考えましたが、一応「語学」のジャンルに登録してみました。
たかが日本の一地方の方言ごときに語学なんて大げさな とおっしゃる方もいるかもしれません。
しかし沖縄は、百年ちょっと前までは琉球王国という独立した国であったところですから
そこで使われていたウチナーグチ、これは一つの独立した言語と言えるでしょう。
なので、ウチナーグチ=語学。

記事のカテゴリ

なるほど。記事のカテゴリを作ってそれぞれのネタを書いていけばいいのか・・・。
ということで とりあえず ウチナーグチ というカテゴリを作ってみました。
ウチナーグチとは 漢字で書くと、沖縄口 沖縄の言葉です。
んー・・・
このカテゴリは成功かも知れない!
あれこれと書きたい事が浮かんできた。
よし、ネタ切れになると困るので小出しにしていくとしよう。
今日はこれだけ。では。